出版社内容情報
女性科学研究者をとりまく研究環境実態調査をジェンダーの視点から分析,具体的な事例に即して今後のあるべき方向と対策を提言する。
内容説明
本書は、第2次世界大戦後50年余を経過した現時点で、女性研究者をとりまく環境に関して、ライフコース分析を加味して分析・評価しようという意図をもつ。さらに学問研究活動そのものと女性研究者の環境との関連性を重視しつつ、女性のみならず男女を対象にした調査結果を分析し、特に日本の学問全般におけるジェンダー要因の考察を試みるものである。さらに、セクシュアル・ハラスメント、非常勤講師問題にも注目した点が、従来の女性研究を対象とする研究と異なる特色であるといえよう。
目次
第1章 本書の概要
第2章 回答者のプロフィールと男女比較
第3章 研究活動の実態―研究業績の男女比較を中心に
第4章 研究活動を規定する認知的要因
第5章 研究者の雇用状況
第6章 研究者のライフコース
第7章 男女差別とセクシュアル・ハラスメント
第8章 学会への女性研究者の参画状況―学会別状況調査
終章 女性研究者のキャリア形成