出版社内容情報
言語と記号の接点を規範に求め,記号に「場の表現」を認めるなど,具体例に即して過程的構造を解明する中で言語・記号・象徴を理論的に考究し,さらに意味論にも言及する。
目次
第1部
言語学と記号学
言語・記号・象徴
構造言語学はなぜ意味論を排除したか?
第2部
時枝誠記の言語過程説
〈助動詞〉と〈助詞〉の自立した使いかたについて
漢字と振り仮名
台本の過程的構造
森有正の「日本語の二人称的性格」
市川浩の「魔術的」身体論
「差別語」の理論的解明へ
庄司和晃著『仮説実験授業と認識の理論』への解説