内容説明
今よみがえる永遠の名作、ファンタジーの世界。児童文学の先駆者、小川未明の千編に及ぶ童話の中から厳選された珠玉の作品集。いつまでも伝えたい未明のまごころとやさしさがあふれています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
13
小川さんらしい哀愁と優しさ漂う作品集で、全話とても良かったです。母あざらしの気持ちが全面に表された「月とあざらし」が一番お気に入り。「負傷した線路と月」「雪くる前の高原の話」(トロッコに積まれた石炭の話)が視点が変わっていてとても惹かれました。「月とあざらし/負傷した線路と月/三つのかぎ/雪くる前の高原の話/二度と通らない旅人/いいおじいさんの話/ある男と牛の話/お母さんのひきがえる/びんの中の世界/金魚売り/小さい針の音」2019/12/20
Yuko
8
<今よみがえる永遠の名作、ファンタジーの世界。児童文学の先駆者、小川未明の千編に及ぶ童話の中から厳選された珠玉の作品集。いつまでも伝えたい未明のまごころとやさしさがあふれています。> 1994年 編集者の友人に勧められて小川未明を読む。「赤いろうそくと人魚」に続いて2作目。 抒情豊かな文章と、淡々と抑制された筆致は、矛盾するものではないんだなぁ。 2020/01/05