内容説明
野ばら咲くのどかな山の国境に派遣された二つの国の兵士。大きな国から来た老人と小さな国の青年兵は、いつしか仲よくなりました。けれども、しばらくして両国の間で始まった戦争で、二人は敵同士になってしまい…。戦争のむなしさを静かに描き出す表題作『野ばら』の他、『百姓の夢』、『千代紙の春』など全9編を収録。
感想・レビュー
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かなかな
2
2023年7月26日(水)audiobook。 変えられない環境はある。 でも心で変えられるものがある。 必然でそうなる。2023/07/26
sakko/さよ
1
教訓話やいい話もありますが、しんみりと考えさせられる話が印象に残ります。青年と老兵士は野ばらの咲く春を待つ。黒い老いた牛を売った百姓。白い門に入っていった彼は誰だったのだろう、幽霊? 老いの話も多い気がした。 野ばら/二つの琴と二人の娘/天下一品/百姓の夢/千代紙の春/大根とダイヤモンドの話/島の暮れ方の話/白い門のある家/ねずみとバケツの話2016/08/21
Kumi Sato
0
青空文庫より 小川未明はやっぱり、『赤いろうそくと人魚』が好き。 小学生の時読んだあの衝撃はすごかった。2014/07/25