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内容説明
「おまえは薩摩の小さなカエルだ。日本のカエルになれ、世界のカエルになれ」といった名君・島津斉彬の言葉と郡奉行所時代の原体験を決して忘れず沖永良部島、薩摩、京都、江戸にて間断なき自己変革を続ける…。「敬天愛人」の信条を保ち、遂には「世界の西郷」となった英傑・西郷隆盛の生き様を大久保利通、坂本龍馬、勝海舟ら魅力的な登場人物と共に描いた読み応え抜群の長編小説。
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
1927年東京生まれ。第四三回芥川賞候補。日本文芸家協会・日本推理作家協会会員。東京都広報室長、企画調整局長、政策室長等をつとめ、1979年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wearnotequal
2
来年の大河ドラマに備え読んでみた。激動の時代薩摩藩出身の西郷が己と向き合い、諸問題に対処しながら成長する様子は読んでて心地よい。2017/06/03
しおつう
2
歴史小説は司馬遼太郎作品をメインに読んでいるが西郷隆盛は『跳ぶがごとく』に詳しい。ボリュームも圧倒的に違うが人物描写等、全ての面において司馬作品に優るところは無かった。特に文中に頻発する●で始まる箇条書きはストーリーの妨げになるのでは?もう少し言動や表情によって人物の考えを描写してほしかった。2012/09/10
マウンテンゴリラ
2
作者が言うように、西郷隆盛という人物を「なぜ、そのような事業を思い立ったのか」という視点から描いており、本書の場合、その事業とは倒幕に関わる一連の行動ということになろうか。確かに一地方(薩摩藩)のカエルから日本のカエル、世界のカエルへと成長していく姿は克明に描かれている。しかし、西郷隆盛が現在まで多くの日本人に愛される理由、つまり後世の人々に与えた人格的影響、明治維新以降の行動と思想といった点には触れられていなかったことが残念にも思えた。2011/12/27
KOU
1
西郷隆盛の明治維新における功績について書かれていた。障害をすべて辿っていくのかと思ったら、明治維新前後に集中していた。資料をもとに作者の視点も加わり、勉強になった。2019/12/14
Yuki Yaginuma
1
西郷隆盛の維新期の活躍を記載 西郷は、情の人、大久保は知の人。 ぶれない考え(拠り所)を持つことが肝要 情の人は人が何をしているか?知の人は目的を考える。 情の人は他の人の評価が気になる、卑屈になる その立場になれば人は考え行動する2011/07/20