出版社内容情報
現在、半導体は国家戦略の要となっています。その半導体を巡って、アメリカと中国が激しい対立をしています。中国はアメリカの経済制裁で、半導体の調達にも支障をきたしている状況です。しかし、半導体の国産化を推し進める中国は、5年後、10年後を見据えて、新たな開発に入っています。今後、すべてのIT関連は巨大なデータベースが必要になり、半導体のナノ化だけでなく、巨大な土地が必要になります。中国はその点、広大な土地を持ち、太陽光発電も膨大な規模で進めています。中国は、次の次を狙って力を蓄えています。そのような中、日本はどうなるのか。新しくできた半導体の新会社ラピダスはどうなるのか。著者の宮崎氏は中国ウォッチャーでもあり、1980年から始まったアメリカの半導体を巡る日本バッシングも経験しています。その宮崎氏による、半導体戦争の今後を予言する一冊です。
内容説明
いまや半導体は国家の命運を握る中核物質となっている。半導体の性能が大きな影響を及ぼす生成AIが、その国の軍事力も左右する時代になった。その半導体を巡って、米中の対立が激化している。現在、米国がリードしているが、それはいつまで続くのか。巻き返しに必死の中国の次の一手は何か。国際政治の舞台裏に詳しい宮崎正弘が明らかにする。
目次
プロローグ ソクラテスや孔子の智恵をAIは超えるのか
第1章 半導体の技術首位は台湾のTSMCである
第2章 アメリカは何を考えているのか
第3章 猛追する中国と西側のアキレス腱
第4章 台湾有事になると、半導体生産拠点はどこへ?
第5章 壮絶無比、技術競争の現状
第6章 日本の巻き返しはあるのか
エピローグ 半導体戦争は倫理、道徳に繋がる
著者等紹介
宮崎正弘[ミヤザキマサヒロ]
1946(昭和21)年、金沢市生まれ。早稲田大学英文科中退。『日本学生新聞』編集長などを経て『もうひとつの資源戦争』(講談社)で論壇へ。以後、作家、評論家。中国問題、国際関係、経済から古代史まで幅広く論じる。現地調査を踏まえた現実的な評論には定評がある。著書は250冊以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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