出版社内容情報
2022年2月24日のウクライナ侵攻から1年。
世界を襲った原油高とコストプッシュ型インフレ、
中央銀行の攻防、株式相場の混乱、人手不足、戻らぬ資源供給…
2・24を皮切りに起こった動乱はどのような経緯をたどり、そしてどこへ向かうのか。
この1年の世界の動向と市場の動きを時系列で追いながら、未来を俯瞰する。
内容説明
ロシアのウクライナ侵攻は、世界のあちこちでくすぶっていたインフレの火種に油を注いだ格好だ。「2・24」を皮切りに広がった記録的なインフレは、どのような経緯をたどり、そしてどこへ向かうのか―動乱の1年間を日経記者が追う。
目次
第1章 ロシア、ウクライナに侵攻
第2章 店頭に値上げの波
第3章 インフレファイター
第4章 食料が足りない
第5章 資源が足りない
第6章 忍び寄るスタグフレーション
第7章 動く企業、上がる物価
第8章 エネルギーが足りない
第9章 物価動乱、終息遠く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
45
私が一番恐れるのは、第3次世界大戦(22頁~)。露経済は通貨安による高インフレと、景気後退のスタグフレーションに直面しそうだ(34頁)。米国も日本も、どうなってしまうか? 2年前の本とはいえ、趨勢として、食料品の価格上昇 小麦・食用油・砂糖の高騰続くとの見出し(58頁)は変わらない昨今だ。供給不安と、円安による輸入コスト上昇(59頁)。ガソリン価格上昇(65頁~)も変わっていない。。なので、コストプッシュ型インフレになってもう3年ぐらいではないか? 2025/03/22
羊山羊
18
正直に、投資や資産運用の参考になるかと言われると、情報の古さと露―宇戦争を物価高の主眼に据えすぎていて、非常に硬直的で一面的な1冊になってしまっていて、本著の目標への評価は不可能。ちょっと勧めるには辛い面が多い1冊。「シン地政学」の方が良かったな。 本著はP4で書いている通り、「その時々の出来事や相場の動きを書きとどめた「記録書」」として書かれている。まず前提として中央銀行忖度本であることは読む前に知っておこう。仕方なかったとはいえ、コロナ禍での補助金投下のやりすぎなどには言及がない。→2023/07/23
ゆうちゃん
4
世界を読み投資をする上で方向性を定めるために有益な書となる。日経ヴェリタス読んでみていいと思った。物価高と円安が進む中での舵取りは困難そうだが政府の様相は外国に比べ穏やか。少し期待感が在るのは渡しだけ?2023/06/18
ぺーはーせぶん
3
すて。日経ヴェリタスのコーナー記事集。時事ネタでもなく歴史ネタでもないが、いろんな視点を持っていたかった。知らない人だらけで読みにくかったのでこういうのはSNSが上位互換。2023/05/18
ゼロ投資大学
3
2022/02/24に開始されたロシアによるウクライナ侵攻は世界に大きな混乱をもたらした。金融不安に食物と資源価格の高騰など世界中にインフレを起こした。グローバリゼーションが限りなく進んだ世界では、どんな国も世界経済と無関係でいられない。2023/03/29
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