感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたなべよしお
28
不死願望が人類の歴史、文明を創ってきた、として、不死願望の4類型を検討していく。とても面白かった。しかも実に平易でわかりやすい。結びは大事だけど、割とありきたりになってしまったかな。それでも、読むべき一冊ですね。2022/01/23
ta_chanko
23
不老不死は人類の夢。永遠のテーマ。これを実現するために、文明が発展してきたと言っても過言ではない。歴史上、生き残り(始皇帝)・蘇り(初期キリスト教)・霊魂(仏教やキリスト教)・遺産(アレキサンダー)の4つのシナリオが語られてきたが、どれも永遠の命を実現するものではないことが、科学の進歩により明らかになっている。そんな中でいかに生きるか。「もし明日死ぬとしても後悔しないように、だが、もし死なないとしてもやはり後悔しないように生きる」2022/04/18
はじめさん
16
不死。人類の夢。1.肉体の不老不死(始皇帝) 2.蘇生(キリスト)3.魂(神曲、転生)4.遺産(死後も残る名声)そして提示される5番目の道。/ SFやファンタジー好きなら、避けては通れない、謎の永遠の美青年や、殺しても死なないクリーチャー。もっとも世界各地の神話伝承でその手が語られない話はないといってもいい。我々もまた、強大な都市国家、付随する病院なんかで死を一時的に見えないように過ごしているが、何者もその運命からは逃れられない。いかにして人類は死を克服せんとしてきたのか。ノーライフキング・いとうせいこう2022/04/08
はやたろう
12
あー難しかった。哲学難しい。哲学は、すべての学問の行きつくところ、宗教も。医学、科学、宇宙その先に哲学がある。本書では不死を「生き残り」、「蘇り」、「霊魂」、「遺産」の4つのシナリオで考察しているが、解決できる説はない。死は誰も知らないし、恐れるものでなく、受け入れるものだと。最後に一生は本のようだと。う~ん、難しくて理解できない。2023/01/05
らむだ
6
不死への道として四つのシナリオ「生き残り」「蘇り」「霊魂」「遺産」を立て、それらを文化・芸術から医学や遺伝子工学などの幅広い知見から辿り検証していく一冊。 読みやすく、不死まつわる有名なエピソードが網羅されている。2022/06/03