内容説明
世界で水不足が囁かれ始めた近未来。ペットボトルの水を売る営業マン・沙門持名は砂漠化が進む中国の内陸部へ入った。水は飛ぶように売れるが、同時に持名は貧しさから水を手に入れられない人々に、水の試供品を横流ししていた。次に赴任したタイやアフリカでも、持名は試供品の横流しを続ける。地球は大量のメタンガスと炭酸ガスが大気中に放出される危機に直面していた。メタンハイドレートの崩壊により、明日にも人類は滅亡するかもしれない。彼は仏教の教えから、人々への無償の行為を推し進めていた。そんな中、持名は自分に架せられた宿命を知りことになる。
著者等紹介
小憩[ショウケイ]
1939年生まれ。神奈川県横浜市旭区在住。立正大学卒業。サラリーマン生活を経て1976年に起業。会社経営に15年間携わった後、1994年に代表取締役を辞した。脱サラの後、鈴木大拙師の著書を読み、仏教を見直す。現在は解脱のための仏教を目指して執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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