内容説明
読書の本当の効用は、定年後にある!?時間はたっぷりあるのだから―。「知」の実践的読書生活のすすめ。
目次
序章 新・人生設計論―定年後の人生に上昇気流
1章 定年後の日々には読書が似合う
2章 読書のある人生、ない人生
3章 読書計画のある人生
4章 さまざまな読書術集書術
終章 老後は続くよ、どこまでも
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばりぼー
22
定年後は人生の「残余」ではない。第三の新しい人生が始まるのだ。人は肉体からではなく、脳力から、知力から、そして気力から衰えるのである。長生きしたいと思うなら、まず、頭を鍛えなさい。もっとも、頭も体の一部だから、「知」を磨きなさい。知を磨かないものは長寿を全うできない。本を読む暇がないという人は、暇があっても読まない。正確には暇があるから読まないのだ。暇があろうとなかろうと読む人は読む。私は開高健、谷沢永一、小西甚一と出会って思考者として自立するきっかけをつかんだ。読書しなければ、世界は開かれない。2021/04/17
Tomomi Yazaki
21
定年後はどれだけ読書にのめりこめるのか、今から楽しみです。そのノウハウを教えてくれるという本書。読んでみて思いましたが、ここに書かれていることは、結構自分にも当てはまったりします。読めば読むほど読みたくなる本が増える。ついでに積読も増え、次に読む本を決めるのが大いなる悩みであり、かつ、楽しみでもある。その反面、読む時間が多いと読む気が失せる。そんな自分に、どんな読書ライフが待っているのか。著者は言う。定年後も通勤電車に乗って読書がしたいと。同感!これは、終の読書の指南書、なのかも知れません。2023/09/11
Katsuto Yoshinaga
11
「本を読まないと老化する」とか「定年後に備えて読書体力をつけよう」といった帯の惹句がイイ、そして「(読んだ本について)聞いてほしいという人が欲しい。(いい本を読んだら)聞かせてほしい人が欲しい」なんてところは、まさに読書メーターの世界で、ちょっと嬉しい。しかし、60過ぎても仕事を続けろ、そのために本を読め、本を読んだら仕事に活かせ、といったことがダラダラ書き連ねられていて、説教臭いことこの上ない。過日読んだ勢古浩爾氏の潔さとはくらぶべくもない。「自分の指針」と語る方もいるようだが、私には無用だった一冊。2023/09/08
K.H.
7
定年を迎えようとする著者が、定年後にこそ読書を、と語る本。谷沢永一と小西甚一の本はいずれ読もうと思った。しかしこの本が出た20年前から定年後の状況はますます悪化していて、今の高齢者はそんな余裕あるかな、という気もした2022/07/16
団塊シニア
3
老後の読書ライフがテーマです。毎日の生活の中に読書をきちんと繰り込むこと、高齢社会での心の栄養源は読書であり、読書をする効用は他人の生を客観的に観察できることを本書は教えてくれます。2012/03/19