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それからの三国志

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  • サイズ A6判/ページ数 557p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784286066998
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

これまで世に紹介されることの少ない諸葛孔明没後の三国時代末期の世界にスポットを当てる、新しい発見に満ちた三国志。軍事や政治のみならず、社会・法制・思想・文化・女性・周辺民族など、広角レンズで時代相を鳥瞰する一方、厳しい時代の制約下で運命に翻弄されつつ、なおめげずに活動を続けて魏末、蜀末、呉末を飾った多彩な群像の生きざま、死にざまを活写。中でも孔明の遺命を承けて末期の蜀を支えた姜維。その奮闘を軸に物語を展開させつつ個々の人物の立場にも深い同情を注ぎ、情感豊かに追悼した斬新な視点で綴る三国終焉史物語。

目次

秋色篇(丞相追想;蜀漢;曹魏;正始の声)
死闘篇(暁天の星;司馬兄弟;攻めるは守るなり;鞠躬尽力)
落日篇(孤影の人々;討蜀大軍団発進;前衛崩る;終戦の詔勅)
残照篇(壮心止まず;謀略;蜀漢中興の旗;残映暮色)

著者等紹介

内田重久[ウチダシゲヒサ]
1934年、北海道旭川市生まれ。東北大学法学部卒業。1958年より化学繊維メーカー、情報処理機器メーカー勤務を経て、1994年から2004年まで民事調停委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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鐵太郎

7
「立志功名だけの人である。性は粗にして一応文武の才はあった。衆を惑わして戦争に引きずり込みその明断周(めぐ)らず、ついに惨めな横死を遂げた。」と酷評された蜀漢の将、姜維を中心に、諸葛亮亡き後の三国志を描いたもの。視点に甘さはあるが、面白い。こういう見方もありか。2009/12/17

よっくん

6
孔明没後からの晋による中華統一までに関してなんとなくしか解っていなかったので改めて知る機会となった。読みやすい文章でいろいろな注釈もつけられていて良かったと思う。難しい普段使わない漢字については振り仮名を振ってあると嬉しかったですが(一部には振られていますが)。姜維が蜀のために魏の名将との名勝負で奮戦する雄姿に興奮したり、最後の大博打では残念でしたがここまで姜維の活躍ぶりが見られるのは嬉しい限り。ここまで知ってこその三国志!って感じです。2015/05/05

y yoshi (イツモ ホンヲ ハナシマセンデシタ)

5
孔明死後の世界、吉川三国志よりこっちのほうが好み。ヒール賈充とか阿斗とか。2020/03/31

ライムとザクロ

5
孔明死後を詳細に記さない日本の三国志の補填として、期待して読んだ本書。小説というより研究書としての側面が色濃い。著者自身の感想も多分に含まれていて、三国志マニア以外にはかなり読みづらい作品だと思います。また、魏蜀の記述に終始し、二宮の変をはじめとした呉のエピソードは大幅カット、さらに晋の立国から呉の滅亡までの15年はまともに書かれていないなど、補填のための書物としては不十分だと感じました。姜維不在の世を省いた点は、孔明不在の世を書いていない従来の三国志と同様の過ちを犯していると思います。 5点/102012/08/21

竹園和明

4
諸葛亮孔明没後の30年。魏・呉・蜀が鎬を削って武力戦を繰り返す前期、孔明VS仲達の頭脳戦がメインとなる後期とは一風違った世界です。人材・兵力のレベルが落ちてしまった事が否めない中で、三国はいかにして生き抜こうとし、どういう末路を辿ったのか。 また末期蜀の豪傑・魏延はいかなる人物だったのか。孔明亡き後の丞尚・蒋碗、費緯の人物像とその政治手腕。“リトル孔明”姜維の奮闘ぶり。魏の司馬懿親子の実像…などなど、三国の末期に登場して来る人物像が克明に描かれている点が、今までの三国志本にはなかった面白さ。2013/02/17

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