感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
34
70年代から00年代までのエッセイが集められている。時代が前後しつつ並べられているので、陽子さんの死と生前が交差する。写真は、写す人が写されるのですね。愛とエロスが荒木さんの人生で、荒木さんの写真は、私小説なんだなぁ。2017/09/12
どんぐり
18
天才アラーキーこと荒木経惟のエッセイ集。それぞれのエッセイには底本があるので、そこから寄せ集めである。「私は、写真家は、センチメンタルな旅を一生涯続けなければならないのであろうか。私は本棚から名作『センチメンタルな旅』をとりだしてページをめくった。これは風景になっていない。死景ではない。これは風景との感傷ではなく、妻との感傷である。私景なのである」と、亡き妻陽子さんのことを語っている。これは私小説的写真論といってよい。2013/10/21
nutts
2
若い頃から、喪失感・寂寥と正面から向かい合って来たんですね。今月の「日本カメラ」で、その終着点を見たような気がしました。2010/05/29
景
0
アラーキーのエッセイをまとめたもの。くだけた文章の方が好きかなあ。まじめな文章で股を広げたなんて書かれてもなんだか恥ずかしいw2010/11/19
fuchsia
0
年代のエッセイ中心。基礎資料としては良いセレクションの内容なのでしょうが、ここ最近のエッセイだと思ってたのでうむむ。2010/03/06