出版社内容情報
シェイクスピア劇を原作としたオペラで、著者が実際に聴いた二〇曲を中心に考察する。ヴェルディの三作品が有名だが、本書ではそれ以外の作品が紹介されている。意外に二十世紀に多数の作品が書かれていることがわかって興味深い。
内容説明
オペラの題材をもっとも多く提供しているのがシェイクスピアであり、『ハムレット』と『ロメオとジュリエット』の約半数は20世紀になってのオペラ化である。現代に通じるその魅力を、オペラを通して観る本書は、わかりやすいシェイクスピア入門でもあり、また奥の深いオペラ探索の旅のはじまりでもある。
目次
シェイクスピア
ヴェルディのシェイクスピア・オペラ
ゲオルク・アントン・ベンダ『ロメオとユーリー』
シャルル・グノー『ロメオとジュリエット』
ベンジャミン・ブリテン『真夏の夜の夢』
アントニオ・サリエリ『ファルスタッフ』
オットー・ニコライ『ウィンザーの陽気な女房たち』
ラルフ・ヴォーン=ウィリアムズ『ジョン卿の恋』
エクトル・ベルリオーズ『ベアトリスとベネディクト』
アンブロワーズ・トーマ『ハムレット』〔ほか〕
著者等紹介
福尾芳昭[フクオヨシアキ]
1927年愛知県生まれ。東北大学文学部英文学科卒業。現在三重大学名誉教授
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