国際労働基準で日本を変える―ILO活用ガイドブック

国際労働基準で日本を変える―ILO活用ガイドブック

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  • サイズ A5判/ページ数 288,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784272310364
  • NDC分類 366.12
  • Cコード C0036

内容説明

遙か遠くに見えたILO(国際労働機関)が、実は働く者の日々の悩み・問題に直接影響する豊かな基準・思想原理をもち、その権限・機能は大きく、さらに親切で優秀なスタッフを多数もっていた―。幾度かのILO本部訪問交流活動や学習会を通して得た発見!無制限の長時間労働や差別を野放しにする「労働法制改悪」が強行可決されたいま、日々の職場や運動が直面する問題解決のためにILOをどう役立てるか、労働弁護士と組合活動家が共同して、テーマ別に関係する条約・勧告を紹介・解説。

目次

プロローグ ILOへの出発
第1部 ILOを知る(激動の20世紀がILOを生んだ;ILOは世界にどう働きかけるか;国際労働基準で日本を変える―ILO条約の批准を進める会の活動)
第2部 ILO活用ガイド(基本的人権を侵す政府・財界の「戦略」;「結社の自由」からすべてが始まる;進歩の成果の公平な分配はおこなわれているか;人間尊重の労働時間と休暇を ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Takao

2
1998年9月20日発行(初版)。別の本を読んでいてこの本の存在を知り、古書で入手したのがすでに10年近く前のことだったか。何度か読みかけてはみたもののあまり進まず、今回やっと読了できた。ILOの名は知っていてもその活動や存在意義には無関心だったと反省。現政権が韓国の前政権との「合意」をかさにきているのを横目で見ながら、国際基準から見た、労働分野での日本の後進性には目を覆いたくなる。本書発行の翌年、ILO総会で「ディーセントワーク」が提唱されたというが、decentではない「働き方改革」の行方もきになる。2018/02/10

Saiid al-Halawi

2
日本政府のずさんな対応への強烈なディスって点では『ILO条約と日本』(岩波新書)と同じスタンスだけど、個々の条約・勧告に潜んだ理念的背景と日本のとってきた対応の持つ政治的意図とのギャップを詳らかにしているという点でこちらの方が意義深い。第1号条約はじめ、日本未批准の労働時間に関するものが最も重要だとこれまでは思っていたけど、ILOを「活用する」という点では結社の自由に関する第87号条約の有用さも無視できないとのだという印象を受けた。「日本の労使関係は異常」という認識はILO内部にもあるらしい。2012/02/20

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