内容説明
人類は20世紀の戦争を通して何を経験してきたか、戦争がもたらした変化はどんなものであったのかを、広い視野から考察する。
目次
総論 近・現代世界と戦争
第1章 近代国民国家と戦争
第2章 総力戦としての二つの世界大戦
第3章 アメリカ合衆国と戦争―朝鮮戦争、ヴェトナム戦争を中心に
第4章 第二次世界大戦とソ連の「戦後」
第5章 戦争と女性―ジェンダーの視点から
第6章 第三世界と戦争
著者等紹介
木畑洋一[キバタヨウイチ]
1946年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授、イギリス現代史・国際関係史
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感想・レビュー
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Mealla0v0
2
近代国家が成立する上で戦争が果たした役回りについて、非常に興味深く読んだ。国民国家の軍隊は、絶対主義のそれと違って、傭兵ではない。国民自身によるものだ。それは、国家それ自体を強化すると同時に、国民統合をいっそう進めることができたと言う。軍事的なものがメディアとして機能していたということ。それは究極的には総力戦として立ち現れるが、これは国民国家自体に胚胎していたものなのである。2017/12/03
かじやん0514
2
学生以来、ほぼ10年ぶりくらいに読んで、いまの局面でも勉強になることが多々あった。『戦争と現代』講座全体がよくできているということ。2015/12/03