内容説明
近代“生物学”は何を目指しそしてそのために何を失ってしまったのか?科学に関心を寄せるすべての人々に贈る。京都大学退官に際して出版し、動物学者として常に抱えてきた問題意識を世に問うた一冊。
目次
帰ってきたファーブル
今、なぜナチュラル・ヒストリーか
新しい時代の生物学
近代の科学技術とは何であったのか
過渡期としての人間
赤の暗黒
動物行動におけるア・プリオリ的なもの
フェロモンの神話
動物の生態にみる「愛」
動物学から見た世界
著者等紹介
日高敏隆[ヒダカトシタカ]
1930年東京生まれ。東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大学農学部教授、京都大学理学部教授、同理学部長、滋賀県立大学初代学長、大学共同利用機関法人人間文化研究機構総合地球環境学研究所初代所長を歴任。1982年、日本動物行動学会設立、長く会長を務める。著書、訳書多数。京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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