内容説明
イエス・キリストからディナーの招待だって!?悪友の冗談に決まっているさ。でも、町一番のイタリアン・レストランだなんて気が利いているじゃないか。騙されたと思って行ってみよう。待っていたのは、物静かな若い男だった。そして、「イエス」だと名乗った。ぼくは試しに訊いてみた。「このワインを水に変えることは出来ますか?」「もちろん!」男は答えた…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ27
40
筆者グレゴリー氏は専門が宗教認識論・・激しく納得が行きました。装丁も厚さも欲こりクリスマス前にはいいかなと思って読むが。。ディナーはおいしそうなんだけど何とも不消化未消化論議の展開。「神を信頼し、神の差し出す贈り物を謙虚に受け取るのが・・」の言葉はあっちこっちで読んだような記憶が。「小さな幸せの見つけ方」というけれど国家としてキリスト教を標榜してきた国々の歴史は果てしなき権力と領土拡大を渇望してきたような・・。思いがごっちゃ煮のように渦巻き、結局安寧の読後とは至りませんでした。2015/12/23
犬こ
22
ミステリー小説かと思いきや、キリスト教談義の話でした。何気に宗教戦争はこの本のように自前の偏りのある考えが発端で起こるのでは、と感じたり。2016/09/24
海老エミ
11
面白かった。ニックがイエスとミラノ料理店で夕食を共にする話。 信仰心のある人が羨ましい。俺を信じられないのか!みたいなセリフに当然信じられるわけないだろうと思う私がちょっとロマンチックじゃないなと思う。キリスト教に限らず権力自己顕示欲などなどチラつくおじさんには関わりたくないと思ってしまい神と私の間の人間が嫌で踏み込めない。そんなわけで信仰交えた小説は好きなんです。2019/04/07
寧々子
5
イエス・キリストからディナーの招待を受けるなんて面白そうと興味を持ったのだけど。。。。ガッツリ宗教談義を読まされるとは思わなかった。 しかも他宗教を否定する割には、キリスト教に関しては巧みに質問をはぐらかしてる気が。。。 この宗教談義が腑に落ちなくて、肝心の神の贈り物に関する部分が素直に受け取れなかった。 深くて大事なことのような気がしたのになぁ。2011/04/24
航輝
1
図書館本 読みきっても訳がわからないところから抜け出せない感じ まさにミステリーディナー ちょっと聖書に興味が出てきた2021/02/15