出版社内容情報
捨て犬だった『まるこ』は、触れ合うことで人に癒しを与える「癒し犬」として訓練を受け、特別養護老人ホームで高齢者を元気にする人気者。2016年兵庫県動物愛護協会から功労動物の表彰を受けました。
内容説明
まるこ、雑種、メス、12さい。“犬すて山”で生まれたけれど、今、老人ホームで、みんなをげんきにする「いやし犬」としてかつやく中!まるこの頭をなでたくて、不自由な手をがんばって動かそうとする人、つえをついて、話しかけにやってくる人、おやつをあげたくて、車いすで近づいてくる人。きょうもまるこは、お年よりをえがおにします。
目次
第1章 犬すて山のまるこ―たんじょう
第2章 伊丹のまるこ―訓練
第3章 まるこ、運命の場所へ行く
第4章 たじま荘のまるこ―はたらく
第5章 「カフェ」のまるこ―看板娘は大いそがし
ベベンベン 心の弦がなる
著者等紹介
輔老心[スケタケシン]
1967年兵庫県神戸市生まれ。明治大学中退。フリーライターとして、世界一になった人から無名の一般人まで、日本人も外国人も合わせて、さまざまな職業の人たち、1万人以上にインタビューしてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。@新潮部
12
《私-図書館》動物によって癒されるって、実家のれおのお陰で、実感してます。まるこによって、お年寄りのストレス解消になれるなんていいなあ。2018/02/06
mari
9
セラピードッグになった保護犬のお話。老人ホームでどのように暮らしているか?いやし犬でなく、犬がいるだけでいやされるのです、の著者のことばがよい。2018/01/08
のり
2
犬猫の殺処分やセラピードッグに興味を抱いた。まるこの大好きなコデラさんが、まるこを普段は「まるこさん」と呼び、叱るときは「まるこ」と呼ぶ事が印象的。施設になくてはならない存在。偉大な犬。2019/05/30
あお
1
犬のほんとうのきもちをわかるひとはいない。十年先のことを考えても仕方がない。弱いところがまるちゃんのいいところ。まるちゃんに会えることで、あしたも楽しく生きよう、と思える。まるこがいることが、生活の大きなはりあいになっている。動物のいやし効果はすごく大きい。心が弱ったときにとても助けになる。読書感想文の課題図書で読みました。2019/05/25
だいきち
0
山梨県には犬捨て山があったとは知らなかった。オーストラリア人が立ち上がって里親探しが始まった。→セラピードッグとしての訓練を受ける。→お試し訪問を経たのち、老人ホームに行き先が決定。まるこが弱気だからお年寄りが優しい気持ちを思い出してそう接する、という一文が印象的。確かに庇護すべきものがあると、守りたいと思って結果それが自分自身の気持ちを癒すことにつながるようだ。2018/12/16