出版社内容情報
奉公先は全員タヌキ!それでも働きたい文吾は人の子だからこそできることを探す。やがて先輩が正体を見破られ、文吾の出番が…。高学年向き読み物。
内容説明
十一歳の春、文吾は奉公に出た。厳しくも温かい仲間に囲まれ、損料屋(今でいうレンタルショップ)で一生懸命働いていたある日、驚きの事実を知ることに。それは、主人以下、全員がタヌキということだった…!江戸に生きる少年の、さわやかな成長記。
著者等紹介
泉田もと[イズミダモト]
学習院大学文学部卒業。第42回埼玉文芸賞(児童文学部門)、第11回ジュニア冒険小説大賞佳作、第16回ちゅうでん児童文学賞優秀賞を受賞。第14回ジュニア冒険小説大賞を受賞、『旅のお供はしゃれこうべ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
6
児童書で、時代小説は珍しいな。化けて貸しますって…。この損料屋の正体は?11才の少年、文吾が、奉公する事になり…。ほのぼの、でも、やるときは、やる。自分のためではなくね。季節の移り変わりが爽やかで、楽しく読めました。続いて欲しい作品です。2019/03/09
HNYYS
4
図書館本。読みやすい本でした。自分のためでなく、お店のために自分は何をしたらよいのか、考える主人公とお店の人たちの関わりが温かく感じられました。2019/09/02
ゆたこまち
4
たぬきが物に化けてそれをレンタルしているお店に、奉公に来た文吾。そこから始まるお話。続きがありそーだなぁ。楽しく読めました。2017/08/16
蒼姫
3
損料屋に奉公に行くことになった文吾。しかし奉公先の八文字屋の従業員は全員タヌキだった!?一人人間の子としてお店の人たちに認められたいとがんばる文吾がけなげ。面白いし読みやすいのでサクサク読了。2017/08/16
奏
2
江戸の町はずれにある損料屋(今のレンタルショップ)の八文字屋は、他の店にはない品揃えで繁盛している。なぜかといえば、店をやりくりしているのは狸たちだから。そこに人間の子ども文吾が奉公することになってー。 落ち着いた文章で読みやすく、働く狸たちのキャラクターも良い。続編がでたら嬉しいなぁ。2022/01/26