内容説明
短歌は、五・七・五・七・七の三十一音からなる短い歌です。オノマトペは「さくさく」「ぴたり」など、音や状態をあらわす言葉。オノマトペの短歌を十四首収録。
著者等紹介
穂村弘[ホムラヒロシ]
1962年、北海道生まれ。1990年に歌集『シンジケート』(沖積舎)でデビュー。気鋭の歌人として、創作、評論ともに活躍。近年エッセイストとしても注目を集めている。ほむらひろし名義による絵本翻訳も多数
高畠那生[タカバタケナオ]
1978年、岐阜県生まれ。絵本作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hideto-S@仮想書店 月舟書房
80
最近お気に入りの高畠那生さんの絵に彩られた短歌14首。オノマトペが入った歌で揃えられています。見開きの片側が観音開きになった紙面構成で、頁をめくると短歌、反対側を開くと穂村弘さんの解説。「さくさくと」歩く。「ぴたりと」凍りつく。「ポッチャリ」って言うな! 「うっふんうっふん」並べる。「美女美女美女」に濡れる。「サキサキと」噛む……。北原白秋・石川啄木から現代の歌人まで、高畠さんの絵と相まってカラフルでおしゃれな絵本になっています。『めくってびっくり短歌絵本』シリーズ全5巻。全部読んでみたくなりました。2015/07/29
パフちゃん@かのん変更
50
めくってびっくり短歌絵本2.オノマトペの入った短歌集です。形式は同じですが、短歌を絵に表している高畠那生さんの絵が面白い。「君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」が好き。2014/10/19
かおりんご
36
教室おき用に。色んなオノマトペがあって面白い。考えさせてみよう!2014/09/26
るぴん
29
学校図書。短歌絵本第2弾。しかけをめくった先にある、穂村さんの文章が好きだ。「痩せようとふるいたたせるわけでもなく微妙だから言うなポッチャリって」「白菜が赤帯しめて店先にうっふんうっふん肩を並べる」が好き。「ギリシャ悲劇の野外劇場雨となり美男美女美女美女美男たち」もいいなぁ。2013/09/14
kanata
27
児童書の穂村本。なんと高畠那生挿絵じゃないか、なオノマトペ編。香川進「花もてる夏樹の上をああ『時』がじいんじいんと過ぎてゆくなり」時を見つけるなんてすごい、その場にぜひ立ち会いたい。/俵万智「白菜が赤帯しめてうっふんうっふん肩を並べる」白菜ってテープでとまってたっけ?と考えちゃう。/長岡裕一郎「ギリシャ悲劇の野外劇場雨となり美男美女美女美女美男たち」びしょびしょ美男美女。湿気と人込みのむっとした空気感まで伝わる。白い国道の絵とか、泣いてるワニの絵とか、改めて高畠さんの絵が好きだと思った。2019/05/18