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出版社内容情報
源氏物語にあこがれた少女が親の赴任先から都にもどるまでのエピソードに始まり、京での生活。宮仕えや結婚後の生活などを描く。
目次
第1章 都までの旅(旅の始まり;乳母を見舞う;竹芝寺;足柄越えと富士;遠江、三河、尾張;旅の終わり)
第2章 都での日々(物語を求めて;別れの悲しみ;源氏物語;ふしぎな猫のはなし;お姉さまのこと)
第3章 世間とかかわる中で(父の任官;宮仕えと結婚;春と秋の優劣を語る;それからの孝標の娘)
著者等紹介
濱野京子[ハマノキョウコ]
熊本県に生まれ、東京で育つ。『フュージョン』(講談社)で第2回JBBY賞、『トーキョー・クロスロード』(ポプラ社)で第25回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HMax
31
東洋経済にあった、「源氏物語」好きアラサー女性が知った現実」というコラムが面白く、簡単に読める更級日記ということで手に取りました。こんな市原の田舎では死ぬほど読みたい源氏物語が手に入らない、思い余って13の歳、等身大の薬師如来を彫って、どうか早く都に戻れますように、ありとあらゆる本が読めますようにとお祈りした。一体どれほど本が好きなんどすか? なんでも歌を送りあっていた雅の世界を思い描くことができます。小学生向けであっても、幾つか紹介されており感心です。2023/03/17
がらくたどん
25
小学生用の古典入門書を探していて。ご感想を寄せられた皆さん、同様平易な現代語訳かと思ったらちょっと予想外の「お話」だった。更級日記所縁の地で、少女が図書館で出会ったちょっと不思議な自称図書館ボランティアのお姉さんに更級日記のお話をしてもらうという内容。本文に基づいた話の流れもダイジェストながら自然に追える構成。執筆陣は児童棚の常連さん作者諸氏がずらり。中学生だと物足りないかもだけど、小学生なら普段読む本の作者さんの方が気軽に手に取れるかもしれないと思った。他の作品も見てみたい。2021/12/01
花林糖
19
(図書館本)市原市に引っ越してきた小学6年生の悠妃が、図書館で出会ったタカコさんに、更科日記をわかり易く教えてもらうお話。菅原孝標女は文学オタクだったのか。更科日記読んでみよう。表紙絵がとても可愛らしくお気に入りだけど、裏表紙のキリリとした三毛猫も可愛い。2016/04/11
ヒラP@ehon.gohon
13
不思議な更級日記紹介本です。本当の更級日記を読みたくなる本です。2018/03/11
りるふぃー
10
『大草原の小さな家』でも、旅立つ時、もう二度と会えないという覚悟で行っていたが、どこの国でも、昔はそうだったのだと再確認。また、現代では、本を自由にいくらでも読める事のありがたさ!これも、世界共通で、昔の人は皆、本が読みたくてもなかなか読めない環境にあった。あと、昔は、自然や世の中のことでわからないことがたくさんあったから、そのぶん色々想像してワクワクして…感性も研ぎ澄まされていったんだろうなぁ。2022/09/01