内容説明
現在、日本の食の信頼性が少しでも保てているのだとしたら、それは農業の現場、流通の現場で踏ん張っている人たちがあってのことだ。その多くは新規参入者ではなく、利益が下がってきても、なんとか頑張っている既存の世界の人たちである。その延長線上にしか、日本の食の未来はない、と僕は思う。だから僕は、既存の農業関係者と一緒に歩きたい。
目次
第1章 日本の食文化はスゴイ!(日本は、食文化的に広い国である;岩手県北で「自家製」のおいしさに唸る ほか)
第2章 産地と品種と食材の時代がきた(“品種”と“差異”の時代がやってくる!;在来品種は消費者にとっても面白い ほか)
第3章 「佳い食」とはどういうものか(「おいしい」「安い」ではなく「佳い食」を目指そう;鶏肉のおいしさってなんだろう ほか)
第4章 農業が救う日本の食と日本人(世間は農業を誤解している;日本の食と農が向かうべき方向性 ほか)
著者等紹介
山本謙治[ヤマモトケンジ]
1971年、愛媛県に生まれ、埼玉県で育つ。1992年、慶應義塾大学環境情報学部在学中に、畑サークル「八百藤」設立。キャンパス内外で野菜を栽培する。同大学院修士課程修了後、(株)野村総合研究所、青果流通の(株)シフラを経て、2005年、(株)グッドテーブルズ設立。農産物流通コンサルタントとして活躍中。本業のかたわら、ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」を書き続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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