出版社内容情報
教育という問題をヒトの社会性をいかに理解するかという視点からまとめた。〔内容〕教育と社会行動/ヒトの自他関係形成/学習の場としての社会/集団への参加と個人/学級の社会心理/教師と教師の集団/家庭と学校
【目次】
1. 教育と社会行動研究の視点――教育の社会心理学の歩みと問題
1.1 社会行動研究の視点と教育研究への関わり
1.2 社会行動研究と教育の問題
2. ヒトにおける自他関係形成の基礎と行動病理――発達関係病理学的考察
2.1 ヒトの親子関係への比較行動学的接近
2.2 人間の行動病理――発達関係病理学的考察――
2.3 自己感覚の形成と社会病理――外的刺激状況としての社会
3. 学習の場としての社会
3.1 序――学習の場としての社会とは
3.2 他者の存在と効果
3.3 個人の遂行と集団の遂行
3.4 集団意思決定
3.5 集団規範の形成と準拠集団
3.6 残された諸問題
4. 集団への参加と個人にとっての意義
4.1 集団の特徴
4.2 集団過程の展開
4.3 個人にとっての集団活動への参加の意義
5. 学級の社会心理
5.1 学級の特質と本章の問題
5.2 学級の課題遂行と児童・生徒の対人関係
5.3 学級の教育機能と教師の位置
5.4 学級の成長と児童・生徒の成長
6. 教師と教師の集団――その組織心理学的考察
6.1 教師の行動環境
6.2 教師の集団と職業的社会化
6.3 教育における官僚制化の概念的枠組み
7. 家庭と学校
7.1 家庭と学校の関係のとらえ方
7.2 家庭と学校での相互作用における対人的期待
7.3 家庭と学校の相互連関とその効果
7.4 学校外での生活
7.5 子どもと関わり合う場の間の連携の問題
8. 事項索引
9. 人名索引
【編集者】
永 田 良 昭
【著者】
春 日 喬, 小 嶋 秀 夫
田 尾 雅 夫, 永 田 良 昭
蜂 谷 良 彦, 古 畑 和 孝
内容説明
本書は、単に今日の研究の成果を網羅的あるいは、羅列的に紹介しようとしたものでもなければ、即効的な技術論を紹介したものでもない。教育という問題に関係して「社会的な存在としての人間」を理論しようとする際に考慮されるべき基本的な問題をさまざまな角度から提示しようとしたものである。
目次
第1章 教育と社会行動研究の視点―教育の社会心理学の歩みと問題
第2章 ヒトにおける自他関係形成の基礎と行動病理―発達関係病理学的考察
第3章 学習の場としての社会
第4章 集団への参加と個人にとっての意義
第5章 学級の社会心理
第6章 教師と教師の集団―その組織心理学的考察
第7章 家庭と学校