比較文明における歴史と地域

個数:

比較文明における歴史と地域

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ A5判/ページ数 188p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784254505177
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C3330

出版社内容情報

第1巻で解説した理論と方法を踏まえながら,比較文明のケーススタディを時間的・空間的に展開。〔内容〕一つの文明の構造分析(イスラーム,中国,他)/二つの文明の比較/文明の多項比較分析(バルカン半島,アフリカ,他)

【目次】
0. 比較文明における歴史と地域
   人類進化史の課題として/比較の単位としての地域文明/
   時代をどのように区分するか/地球文明と諸文明の相克
1. 一つの文明の構造分析―そのケース・スタディから―
 1.1 文明としてのヨーロッパ
   「欧州連合」(EU)の実験/西欧文明の誕生問題/
   「ローマ・ゲルマン社会」の形成/近東の宗教としてのキリスト教/
   文明の転換とイスラーム/ヨーロッパの文明史的展望
 1.2 文明としてのイスラーム
   連続性と革命性/タウヒード概念とイスラームの都市性/
   イスラーム文明圏の拡大とネットワーク/「地域」の「イスラーム化」か
   「イスラーム」の「地域化」か/属人的価値観の時代とイスラーム文明
 1.3 文明としての中国
   中国文明と東アジア世界/中国文明と商業革命/中国文明の曲折と展開
 1.4 文明としての日本
   はじめに/グローバル文明の必要条件と十分条件/
   日本型「社会システム」の特性/日本企業のコーポレート・ガバナンス/
   日本型「社会システム」の遍在の可能性
2. 二つの文明の比較分析―文明比較の原型―
 2.1 汎インド文明論概説―インドにおける文明融合と新文明形成のダイナミズム―
   はじめに/比較文明と仏教文明/仏教文明とは/文明変動の把握/
   汎インド文明とその構成/パンジャーブにおける二つの融合文明/
   大乗仏教文明という視点の形成/大乗仏教文明思想にみる融和性/
   「空」思想と大乗仏教文明/仏教的世俗革命としての大乗仏教/
   文明融合の象徴形態としての仏像の出現/ヒンドゥー・イスラーム融合思想と
   その文明/ナーナクの融合思想/アクバルの文明融合思想/おわりに
 2.2 新文明モデルとしての日本―ロシア改革の視点から―
   ロシアにとっての日本文明/日本モデルの特徴/日本モデルの意義/
   日本モデルの有効性
3. 文明の多項比較分析―複雑系の視点―
 3.1 東欧地域の文明―バルカンのムスリムを中心として―
   はじめに/ボスニアのムスリム/民族としてのムスリム/
   コソヴォの歴史的背景/コソヴォのアルバニア人/むすびに代えて
 3.2 アフリカ地域の文明
   ジンバブウェの謎/暗黒の350年/「部族」をめぐる問題/新展開をさぐる
 3.3 ラテンアメリカ地域の文明
   比較文明学から見たラテンアメリカ/
   先コロンブス期ラテンアメリカの固有文明/
   文明の相克:植民地時代から現代まで
 3.4 インドネシア文明の重層構造
   パンチャシラの誕生/モンチョパット/モンチョパットとヒンドゥー文明/
   モンチョパットと仏教文明/モンチョパットとイスラーム文明/
   モンチョパットと相対主義的幸福観
4. あとがき
5. 索 引

【編集者】
吉 澤 五 郎, 米 山 俊 直
【著者】
片 倉 もとこ, 木 村   汎
小 林 多加士, 柴   宣 弘
染 谷 臣 道, 濱 口 恵 俊
保 坂 俊 司, 松 本 亮 三
吉 澤 五 郎, 米 山 俊 直

内容説明

「比較文明」は、地球上の文明を総体的かつ関係的に考察しようとする超領域的研究分野で、21世紀へと向う今日いよいよ重要性を益しつつある。来るべき時代は、諸文明の「衝突」ではなく、諸文明の「共存」をこそ実現しなければならないが、そのためには地球上に存在する多様な文明の独特な価値をそれぞれ認め合い、その比較研究を通して相互理解の橋を架けてゆくことが、ますます必要となってきている。「講座比較文明」全3巻が企画され、刊行されるのは、こうした状況認識の下においてである。本巻では比較文明の「歴史」と「地域」がとり上げられ、文明の多様性とその特質、さらにその間の比較が具体的な実例に即して解明される。

目次

1 一つの文明の構造分析―そのケース・スタディから(文明としてのヨーロッパ;文明としてのイスラーム;文明としての中国 ほか)
2 二つの文明の比較分析―文明比較の原型(汎インド文明論概説―インドにおける文明融合と新文明形成のダイナミズム;新文明モデルとしての日本―ロシア改革の視点から)
3 文明の多項比較分析―複雑系の視点(東欧地域の文明―バルカンのムスリムを中心として;アフリカ地域の文明;ラテンアメリカ地域の文明 ほか)