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秋田文庫
元禄御畳奉行の日記 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 341p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784253172066
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベルるるる

15
上巻であきれる事の連続だと思ったけど、認識が甘すぎた。下巻は、これでもかと、あきれ果てる事の連続。本人もヒドイが、まわり、上司、お殿様、お殿様の母上様に至るまで、正しく生きようと努力している人は皆無。お酒、博打、お芝居、女・・・。これの連続。反省もなく、もっと、もっとと欲ばかり。あ~あきれた!こんなおバカな日記を26年間も書き続けるなんて常人では無理。上巻の10倍以上は、あきれた。ホントに、この日記を廃棄しなかった人達は人間ができてる。2016/02/28

forest rise field

11
本年2020年の読書〆の一冊。今年はコロナで色々ありましたが、この元禄御畳奉行の日記『鸚鵡籠中紀(おうむろうちゅうき)』を読めてよかったと思う。元禄といえば、派手な文化と生類憐みの令しかイメージなかったが、その裏で武士や庶民の暮らしぶりが垣間見れた。本書の最後は酒毒がもとで作者の死で終わる。短い生涯において平凡な武士が26年8ヶ月にわたり書き綴った当時価値の無い日記も約250年経ち、歴史の重要な資料になり得るとは凄いの一言。アッパレ朝日文左衛門です。2020/12/31

KAZOO

6
「ピープス氏の秘められた日記」から波及してのコミック版御畳奉行を読んでみました。横山さんの絵が非常にぴったりしていて読んでみて結構笑ってしまうところが多かったです。また神坂さんの本も再読しようかと思っています。2013/07/21

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

6
冒頭、文左衛門は女中に手をつける。妻の嫉妬が始まる。新妻が古女房に変わる瞬間か。尾張藩主母子の馬鹿っぷりは愛せなくもない。この朝日文左衛門、偉人でも何でもないが、これはこれで羨ましい男である。坂本龍馬も高杉晋作も、元禄に生きたらこんなものだっただろう。だらし無い侍達が、幕末のような混乱期だと奔走し始める。人間はもっと信じて良い。さほど期待せずに読んだ漫画だが、とても面白い。神坂次郎の原作や、この話の後に続く清水義範『尾張春風伝』も読みたくなった。2012/03/15

紅独歩

3
浮気をし、妻の悋気に悩まされ、そのストレスから逃れるために酒に溺れ、ついに儚くなる。「無為」そのものといっていいような人生だが、それを書き続けた事によって有意義なものに転じたのだから面白い。下巻の影の主役は、尾張徳川家藩主・吉通の母:本寿院だろう。そのご乱行の数々、絵で見ると強烈です。それにしても、文左衛門死後50年をおいて登場した高力種信(猿猴庵)といい、名古屋は「記録魔」をうむ土地柄なのだろうか。2012/03/24

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