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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
61
BEST40だが収録はBEST20まで、残りは解説、そしてBEST1から始まる事を除けば非常に良かった。たぶんローティーンの頃にサラッと読んだだけだったから、ほぼ初読ばかり。1位の『めぐり会い』の如月恵さんすら知らなかった。BJにこんな深い恋愛感情があったとは。クッ、人生損していたぜ。医師や人としての倫理観など、思う処を語れば切りがないが、ピノコの存在に尽きる物語でもあるなぁ、と。ピノコがいなければBJの物語はガラリと変わっていただろう。乾いた医療漫画へと。ピノコに関しては生誕の物語から(続く)2023/12/13
ぐうぐう
22
手塚治虫という漫画家の凄さを語るのに、エピソードは枚挙にいとまがない。中でも、5年に渡り、週刊で読みきりを連載し続けた『ブラック・ジャック』は、その代表的な凄さにあげられるだろう。しかも、そのクオリティの高さが尋常ではないのだから。本書は、投票で選ばれた『B・J』ベスト40のうち、上位20作品が収録されている。どれも、なるほどと思わせるものの、「あの話がない」「この回も」と、漏れた作品を列挙してしまいそうになるのも、それだけ『B・J』に名作が多いことの証しだ。(つづく)2013/11/15
日だまり子
12
ファンの投票から選ばれた話が入っており、少しの解説つき。安楽死を勧めるキリコと命を繋げるブラックジャックのやり取りは現代でも議論されている事で、この先も課題となるはず。医療や人間の深い部分を漫画を通して考える機会を与えてくれるこの作品を作る手塚治虫先生は本当に素晴らしい。2014/05/18
eihuji
6
ピノコの喜怒哀楽の仕草・表情、その全てに癒される。なかでも「哀」に触れると胸に切ない痛みが走るのは、加齢に伴う不整脈のせいだけではない。僕のどこか片隅に未だ残滓のように息づいているピュアな魂が共鳴しているのだろうか。うん、きっとそうに違いあるまい( )。いつか改めて全243話を読み返してみたいし、その時にも今と変わらない感想が得られたなら、その僕はきっと幸福なんだろう。2017/01/26
やよひ
6
たくさんの作品から投票で選ばれたという20本。一つひとつのお話は20ページ前後の短さですが、じっくり読みたいものばかりでした。「医者は人をなおすんじゃない。人をなおす手伝いをするだけだ」ブラック・ジャックに諭す本間先生の言葉。恩師ですね。その言葉に続く、「なおすのは本人なんだ」や、キリコ先生の「人間だけが無理に生きさせようとする」等はこちら(患者)の姿勢が問われる発言だと思いました。2014/06/06