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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
圭
7
【再読】ペドロ1世にとって大きな試練となる第2巻。これを転機に、気性の激しいペドロ1世が、治世者としての自制心や猜疑心を持ち、王権の強化をさらに図っていくことに。絶対王政ではない世界で、有力な血縁者や貴族諸侯を抑えて王が国を統治する難しさがよくわかります。血縁者や家臣との戦い、裏切り、密約、謀殺、和解、アラゴンなどとの国外交渉とめまぐるしく情勢や人間関係が変わっていく中、愛妾マリア・デ・パデリアとの愛情と信頼関係だけが変わらず、読んでいてホッとします。2014/06/30
れど
4
イメージが湧きにくいと思うので日本史で説明すると 時代としては、室町初期で足利尊氏や楠木正成が活躍していた時期と重なります。まだ足軽や鉄砲などの大量殺人機会が戦場に投入されていない時代のため、同じ敵と何度も戦い、勝って敗れてを繰り返し宿敵と何度も戦うこともありえた時代なのかもしれません。信長台頭以前の川中島で、上杉謙信と武田信玄が何度も戦っていたような戦国初期のような雰囲気が感じられました。まだイスパニア史に触れたことがない方も戦国時代は好きだけど、世界史はちょっと・・・という方にもお勧めです。2013/02/11
斑入り山吹
3
ドン・ペドロ受難の巻。決して挫けないので、話が面白く進む。エル・レビっていいよねぇ、エロイカのジェイムズ君?2011/09/22
はる
2
若き傲慢王となったドン・ペドロが一転権勢を失い、また再起を計るというめまぐるしい展開を見せる巻。裏切ったり裏切られたりで情勢は何度もひっくりかえり、人間関係も絡まってきて重苦しい話なのになぜか一気に読めて続きがひたすら気になってしまう。王様って大変なんだねぇ。2015/07/11