内容説明
平安時代に書かれた、物語文学の最高峰『源氏物語』―少女のころから和歌や漢文に親しみ、文学に生きた式部の波乱の生涯を、歴史に重ねながら鮮かに描く。
目次
青春時代(物語の好きな少女;幼女、彗星を見る;求婚者宣孝という人)
妻の喜びと悩み(式部、琵琶湖を行く;ひそかに思う人はだれ;母となって;夜がれの苦しみ;幸せもはかなく消えて)
生きがいを求めて(「源氏物語」を書きはじめる;内大臣伊周の配流;宮仕えと女房たち;うるわしい中宮のために;道長がおみなえしを贈る;黄菊白菊かおるころ;めでたく皇子誕生)
御所生活の明暗(仲よし小少将の君;若紫はどこに;宮廷の才女たち;成人したむすめ賢子)