出版社内容情報
白樺派作家が描く満洲の実像、昭和13年刊『少年満洲読本』の復刻版。満洲とはなんだったのか。いまこそ、読み返す意義は大きい
白樺派作家・長與善郎が昭和の満洲の姿をリアルに描き出した傑作。満州国建国から6年後の昭和13年(1938年)に刊行されたベストセラー『少年満洲読本』が甦る(復刻版)。
父親が夏休みに2人の息子を連れて満洲へと旅行するという設定で、満洲の基本的知識や満洲各地の実情、子供たちの驚きと感想とともに、当時の満洲の姿がリアルに描かれている。当時のデータや写真も満載。
解説は、四方田犬彦氏(比較文化・映画研究)
【著者紹介】
1888年(明治21年)8月6日-1961年(昭和36年10月29日)、作家、劇作家、評論家。人道主義的な作風で知られた。1911年、志賀直哉や武者小路実篤らの同人誌『白樺』に参加。同年、東京帝国大学文学部英文科入学、1912年に退学。芸術院会員。1960年、自伝小説『わが心の遍歴』で読売文学賞を受賞。代表的な作品に『盲目の川』『項羽と劉邦』などがある。
内容説明
白樺派作家が描いた昭和13年のベストセラー「満洲国」の全貌。当時の詳細データ・写真満載。父子で全満洲を旅する物語。
目次
予備の知識(何のための旅行か;地勢と気候;日本の発展;歴史;満洲事変はどうして起ったか ほか)
旅程の上で(満洲へ行く三つの径途;上陸第一歩;大連と旅順(関東州という所)
満洲はどこから開けたか
満洲の恩人 ほか)
著者等紹介
長與善郎[ナガヨヨシロウ]
作家、評論家。1888(明治21)年、東京生まれ。1911年、志賀直哉や武者小路実篤らの同人誌『白樺』に参加。同年、東京帝国大学文学部英文科に入学。1960年に『わが心の遍歴』で読売文化賞を受賞。1961年没
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
比較文化・映画研究。1953年大阪生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学と比較文化を学ぶ。70年代に軍事政権下のソウルに滞在したのを契機に、映画と文学をはじめ文化現象一般についての批評を執筆する。明治学院大学教授、コロンビア大学、ボローニャ大学、中央大学校(ソウル)、清華大学(台湾)などで客員教授、研究員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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