出版社内容情報
あんたが、殺したのだね――
書下し好評時代小説、シリーズ第二弾!
黙って座ればぴたりと当たる
下手人の悪相を見抜く江戸のシャーロック・ホームズ、
早瀬菊之丞が江戸を守る!
江戸で近頃、小野吉村という八卦見が評判らしい。
平安時代の公卿で歌人でもある小野篁の子孫だと自称している。
篁は閻魔大王の側近としてこの世と冥界を行き来していたという伝説があり、
その末裔である吉村も冥界に赴き、人の死期がわかるらしい。
観相の達人である早瀬菊之丞にとっては気になる存在だ。
菊之丞が手札を与えている岡っ引、薬研の寅蔵によると、吉村に死相が出ていると告げられた
人間が二人死んだという。一人は八十を過ぎた老婆、もう一人は十歳の子どもらしい。
菊之丞は吉村の素性を探るべく、彼の八卦見を受けることに……(表題作)。
観相で下手人を挙げる巨漢の同心、菊之丞の活躍。
【目次】
第一話 死のお告げ
第二話 戯作の果て
第三話 剣聖の犯罪
第四話 殺し魔に鉄槌
内容説明
近頃江戸で、小野吉村という八卦見が評判らしい。平安時代の公家、小野篁の子孫だと自称している。篁は閻魔大王の側近として冥界に赴いていたという伝説があり、その末裔である吉村もこの世と冥界を行き来し、人の死期がわかるらしい。観相の達人である早瀬菊之丞にとっては気になる存在だ。素性を探るべく吉村を訪ねるが…。観相で下手人を挙げる巨漢の同心菊之丞の活躍。
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年岐阜県生まれ。法政大学経営学部卒。会社員を経て執筆活動に入る。2006年『びーどろの宴淀屋闕所始末』で作家デビュー。2016年、織田信長岐阜入城450周年記念プロジェクトの一環として『うつけ世に立つ岐阜信長譜』を刊行、同作で第23回中山義秀文学賞候補。2016年、歴史時代小説作家集団・歴史小説イノベーション「操觚の会」創設に参加、副会長を務める。2017年「居眠り同心影御用」「佃島用心棒日誌」シリーズで第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。