出版社内容情報
三咲光郎[ミサキミツオ]
著・文・その他
内容説明
同心の職を辞した安兵衛は、のんびり隠居生活の最中、大爆発事件に遭遇する。誰かが両替商の土蔵に火をつけたらしいが、手がかりは三日月形の破片のみ―。そんな時、ごく潰しニートの息子・新次郎が江戸に帰って来る。大坂で天文学を学んでいた新次郎は、事件解決のヒントを見つけるが、逆に犯人かと疑われてしまい…。自然科学の知恵を武器に、親子バディが大爆発の謎に挑む!
著者等紹介
三咲光郎[ミサキミツオ]
1959年大阪府生まれ。関西学院大学文学部卒。1993年「大正暮色」で堺自由都市文学賞、1998年「大正四年の狙撃手」でオール讀物新人賞、2001年『群蝶の空』で松本清張賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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★Masako★
63
★★★✰︎☆舞台は花のお江戸。同心の役を辞して念願の楽隠居となった安兵衛は、ある日爆発事件に遭遇。丁度その頃、大阪で天文学を学んでいた次男の新次郎が三年ぶりに戻ってきたのだが、なんと事件の容疑者に。容疑を晴らす為、安兵衛は新次郎と共に事件の真相を追う!"月を見て太陽と星との関わりを知れば、この世界の謎は全部解ける”と言う新次郎は、夜中に月ばかり見て過ごす変わり者。天文学の数式とかよくわからなかったが、軽く楽しめるミステリー♪シリーズ開幕とのこと。この親子バディの活躍がこれからも楽しみだ。【月祭り本6冊目】2022/10/16
あき
2
天文学関係のアレコレは興味深かったけど、すごい設定盛ってて、これは重要人物かと思ってたらそんだけかーい!って役割だったり、重要人物なのに出番もキャラ立てもあっさりだったり、ミスリードを狙ってたにしてもバランスがちょっと悪いように思う。それぞれのエピソードも、ここは掘り下げるんかなと思ったトコでさらっと終わって、肩透かしを食らったトコもチラホラ。骨格は良いけど、どこを削ってどこを増やすかの肉付けがちぐはぐになってる感がある。キャラは良いから、シリーズになるなら次も読みたいかな。2023/09/08