内容説明
大事な人を亡くした塵八は、完全に気力を失っていた。弓華が捕らわれていると聞いても戦おうともしない。白猫はそんな塵八に銃口を向けた…。一方、琴刃との戦いに完敗した弓華は、豊平重工にある円形競技場―人間が動物に殺される様を見物する舞台に放り込まれた。そこには拘束された恋人のカノコが!「どんなのと、戦えばいい?」獣の目をした弓華の前に現れたのは琴刃だった。
著者等紹介
深見真[フカミマコト]
1977年、熊本県出身。2000年に『戦う少女と残酷な少年ブロークン・フィスト』で第1回富士見ヤングミステリー大賞を受賞しデビュー。2002年には『アフリカン・ゲーム・カートリッジズ』で角川Next賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
27
塵八っつあんの憔悴ぶりや佳埜子ちゃんが弓華の目の前で酷い目に遭っている場面が辛い・・・。その分、弓華へ悍ましい拷問を望みながら高みの見物を気取る、腐った権力者共へ毒島が楽に死なせない殺し方をした部分ではちょっとスッキリしました。「人間は矛盾している生き物だと思う人間はぶっ殺す」と思っているレイン・メーカーが「実は自分には意志がなかったから人生では迷子だった」と気づく場面が、前巻の副題と合わせると印象深いです。前巻でも感じたけど、豊平空継って泉宮司豊久(PSYCHO-PASS)のプロトタイプだったんだな。2014/12/06
マムみかん(*感想記入少なめです*)
20
前巻からの事件の決着編。 プロローグで泣きそうになりました…(泣)。 そして、人間の昏い欲望や加虐心を具現化した「ドッグハウス」のシーンは、本当に気分が悪くなります~(泣)。 だからこそ、最悪の状態から這い上がってきた塵八や弓華の反撃に拍手喝采!! アリサちゃん、毒島氏、グッジョブ!!! ここまでがシリーズ前半らしいのですが、後半も今まで以上に死体の山が築かれそうですよね。 「彼女」も、このままフェードアウトするとは思えないし。 『カルナバル』…怖いですね☆2015/03/18
hnzwd
7
主人公達二人がついに相棒に。巻末の解説を読むと、まだ折り返し地点との事。クライマックスはまだまだ先にあるのに既にこのハイテンション。最後までついていきます。2011/10/22
チェブラリー
4
気の毒な人が多すぎる、続き楽しみ2011/10/25
ピンク
3
んあー、カノコちゃん、ひどい目にあいながら、割と平気そうだな……。もしかして、表紙は琴刃ちゃん、ですかね?2014/05/21