内容説明
紅の隈取りも鮮やかに荒事を披露する市川団十郎。中村座にやんやの喝采が響きわたる―。“影”との激闘に勝利した大黒屋総兵衛、芝居見物に興じていた。ところが幕間に当の成田屋が刺殺され、それを契機に、またしても総兵衛の周辺に柳沢吉保一派による大黒屋潰しの攻勢がかけられた。商停止のうえ北町奉行所に捕らえられた総兵衛。加えられるすさまじい拷問。隠れ旗本一族の命運をかけた闘いが始まった。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表
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