内容説明
神君家康より隠れ旗本として徳川家を護持するよう密命を受けた鳶沢成元の六代目、大黒屋総兵衛。命に背き赤穂浪士の仇討ちに助力したため、“影”との対決を余儀なくされた。正体を探るべく配下の者を走らせるが、姿なき敵の魔手は総兵衛の最愛の許嫁・千鶴へ。凌辱の限りを尽くされ惨殺された亡骸を前に、無言の総兵衛。祖伝夢想流の秘剣、あたかも復讐の炎の化身となって、“影”を追って追って追いつめる。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。デビュー作「闘牛」以後、スペインをテーマにした作品を発表。代表作、「ピカソ青の時代の殺人」、「ゲルニカに死す」時代小説の分野に進出して「瑠璃の寺」「密命」シリーズ、夏目影二郎もの「八州狩り」、「古着屋総兵衛影始末」などを精力的に書き継いでいる
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感想・レビュー
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藤枝梅安
4
総兵衛の幼馴染で将来を誓い合った仲である船宿・幾とせの娘・千鶴が何者かによって殺害されるという急展開。 千鶴を狙う「影」とその背後の黒幕の存在を意識しつつ、総兵衛は仇を討つために動き出す。 馬庭念流・安石道場に乗り込み、千鶴の仇の一人、伊馬里三太夫に木刀での立会いを挑み、これを倒す。 この展開はかなり強引であり、これまでの総兵衛の行動からは考えられないことである。 作者の焦りのようなものを感じる。執筆時の体調が完全ではなかった気がする。2010/07/30
mikage
1
ついに総兵衛様、悲劇のヒーローになります。2009/01/11
立川伸太郎
0
台湾で読んでた2014/05/06
小梅@灯れ松明の火
0
いずれ書きます。