内容説明
昭和十九年、日本陸軍第十三軍は、行軍中に桂林近郊で米軍の爆撃にあう。輸送を担当していた輜重兵第二十七部隊所属の左文字少尉らは参謀疋田大佐の命により、その地に残留し米軍航空基地の攻撃に専念することに。しかし疋田大佐はその後の爆撃で戦死。中止命令がない以上、左文字は木暮兵長や元鍛冶屋で北京語と広東語を操る杉浦一等兵などと五人で作戦を続行する。合い言葉は「敵を見たらイタダキと思え」。
感想・レビュー
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ああああ
4
敵を見たらイタダキと思え。カッパライで生計を立てる独立愚連隊、アラブ独立のための列車強盗を行うロレンスさんとは訳が違う。うまいステーキ肉や葉巻やガソリンを失敬するために今日も彼らは戦うのだ。2023/04/13
奥 清衡
3
並盛。2009/10/28
まむし
2
「爽やかな戦争小説」というのはなかなか無いがそういう類の作品の一つ。最近人気の「戦場のコックたち」にも通じる空気だがこちらはミステリは無し。大戦末期の中国で味方からも敵からも装備をカッパライつつ敵を鮮やかに攻撃する「愚連隊」のお話2017/06/05