内容説明
青山の洋書専門店に勤める木部比呂子は、デートのために借りたマンションで愛人を待っていた夜、真上の部屋で女の悲鳴を聞いた。翌日、その部屋から、赤いマニキュアを塗られた女性の死体が発見され、被害者の恋人が逮捕された。だが比呂子が悲鳴を聞いたのは彼が帰った後だった。無実を証明できるのは自分だけ―そう思いながらも、比呂子は不倫の関係が表沙汰になるのを恐れ、口を閉ざしていたが…。
青山の洋書専門店に勤める木部比呂子は、デートのために借りたマンションで愛人を待っていた夜、真上の部屋で女の悲鳴を聞いた。翌日、その部屋から、赤いマニキュアを塗られた女性の死体が発見され、被害者の恋人が逮捕された。だが比呂子が悲鳴を聞いたのは彼が帰った後だった。無実を証明できるのは自分だけ―そう思いながらも、比呂子は不倫の関係が表沙汰になるのを恐れ、口を閉ざしていたが…。