内容説明
婿養子の要二郎の糞真面目な顔を見ているだけで、無性に腹がたってしょうがなかった。要二郎に肘鉄砲をくらわしたのは、夜のいとなみが嫌だったからではない。性のよろこびのなんたるかはまだわからなかったが、もっともっと楽しいものだという期待にうずいていた。からだが狂おしいほどに火照っていた。やわらかい襞の間に指をしずめると、指先が熱く濡れた。そのあふれは、もちろん夫を求めてではなかった。
婿養子の要二郎の糞真面目な顔を見ているだけで、無性に腹がたってしょうがなかった。要二郎に肘鉄砲をくらわしたのは、夜のいとなみが嫌だったからではない。性のよろこびのなんたるかはまだわからなかったが、もっともっと楽しいものだという期待にうずいていた。からだが狂おしいほどに火照っていた。やわらかい襞の間に指をしずめると、指先が熱く濡れた。そのあふれは、もちろん夫を求めてではなかった。
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