徳間文庫<br> 忠臣蔵殺人事件

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徳間文庫
忠臣蔵殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784198900472
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

十二月十四日、四十七士の義士祭の早朝、高輪泉岳寺の義士の墓前で男の割腹死体が発見された。上月龍太郎、五十七歳。時代劇映画の黄金期にその名を馳せた名優である。上月は翌年の大河ドラマ『忠臣蔵』で内定していた大石内蔵助役を降ろされたため、それを恨んでの割腹という見方が強かった。だが、その後『忠臣蔵』のロケ現場で殺人事件が起る。週刊誌記者の岡谷は事件の真相を探り始めた。長篇推理。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinta

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TVドラマ「忠臣蔵」撮影時にかかわる復讐劇ミステリー。 何が凄いかって。 犯人に誰一人立ち向かわないこと。 探偵役の雑誌記者さんが推論を述べたところで幕切れ。 これがあざやか。 本当かどうかもわからない。 本人を追い詰めても証拠がない。 子供も共犯なのか否かも大いに不明。 不明だらけで、推論に導かれて、でも暴けばきっと自分も殺される。 そんな妄想の限りを尽くすラスト。 ただの推理劇に陥らないこと、そしてこれが30年前にかかれたことが斬新すぎる。2017/05/04

ni-ni-

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時代劇俳優の切腹自殺からのミステリー。復讐劇なのだけど、好き勝手やった男が殺されたりするのは痛快。残酷なまでに徹底した私欲のラスト。それにしても皆川さんの美女の書き方は、本当ゾッとするよな美女!って感じで引き込まれる。皆川さんの京女の話、もっと読んでみたい。2014/07/31

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