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皇帝たちの中国史

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198649937
  • NDC分類 222.01
  • Cコード C0022

内容説明

国名も違えば、民族も違う―「中国5000年」の歴史など真っ赤な嘘!秦の始皇帝から清朝の皇帝たちまで、それぞれ異なる治乱興亡が繰り返されただけ。中国人も知らない歴史の真実。

目次

第1章 中国(シナ)とは何か―黎明期から秦漢統一帝国(中国人はどこから来たのか―野蛮人が都市に住んで中国人に成り上がった;東夷・西戎・南蛮・北狄は、民族名ではない―生業が違うだけ ほか)
第2章 世界帝国の真実―後漢から唐の衰退まで(ハンパでない人口激減を繰り返すシナの歴史;毛沢東の大躍進で人口の十分の一が死んだが、後漢末の人口は十分の一になった ほか)
第3章 モンゴル帝国の興亡―五代十国から元朝まで(五代十国を経て宋が建国―漢人の王朝だが初代皇帝は北京出身;中華思想は宋から始まった―遼と金を野蛮人として蔑む負け惜しみの思想 ほか)
第4章 秘密結社が建国した明王朝(印象が薄い明朝―明代は研究者の数も少ない;朱元璋は二つの顔を持つ男?!―まるで別人の肖像画 ほか)
第5章 最後はやっぱり異民族の清王朝(清朝は漢人王朝ではない―女真人(のちの満洲人)によるシナ支配
清が勝ったというより明が自滅―明の将軍・呉三桂の裏切り ほか)

著者等紹介

宮脇淳子[ミヤワキジュンコ]
1952年和歌山県生まれ。京都大学文学部卒業、大阪大学大学院博士課程修了。博士(学術)。専攻は東洋史。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員を経て、東京外国語大学、常磐大学、国士舘大学、東京大学などの非常勤講師を歴任。現在、昭和12年学会会長、公益財団法人東洋文庫研究員としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

49
中国史について知識の乏しい私にとっては、意外に感じることの連続で、刺激的ではある…「始皇帝の焚書は文字の統一が目的」「朝貢とは、属国になることではなく単なる商売上の関係」「官吏は給料を貰わず、貰うのは賄賂」「中国文化が朝鮮半島を経由して日本に入ったというのは間違い」「始皇帝以来の2200年で、漢人が皇帝だった期間は1/4だけ。漢人でない皇帝の方が良い政治を行っている」。豊富な知識でエピソードも面白いが、著者の歴史修正主義的なスタンスに対して違和感を覚え、正直、何をどこまで信じたらいいのかわからなくなる。2020/06/08

ピオリーヌ

12
岡田英弘『皇帝たちの中国』を解釈しなおした内容。やや一面的な記述も目立ち、この本のみで中国史を把握しようとしない方がいいとは思うが、様々な示唆に満ちている内容。共産主義の影響でモンゴル人は自国史について疎く、1997年に発行された歴代ハーンの切手の肖像画はオゴデイとフビライが逆になっていたという。考えられない。2021/12/14

紅井流星

11
『チャンネルくらら』で田沼隆志氏が聞き役になりYoutubeにて配信された内容をまとめた本なので大変読みやすい。Youtubeも全部見たので、当然ダブりはたくさんある。しかし、度聞いた位で覚えている量などたかがしれているので、より詳細を本にまとまっているのはありがたい。一番ビックリしたのは中国人が漢字を使えこなせていないことである。確かに文字が漢字しかないので、いきなり漢字を覚えるしかないと思っていたら、今はアルファベットで発音を覚えるようである。では、その昔はどうしていたかと言えば、簡単には書けません。2020/03/04

tomo

9
☆☆☆☆☆ 日本のようにほぼ単一民族・言語で、鎌倉→室町→江戸と単純に移っていったわけではないんですね。シナ大陸を支配した鮮卑系の隋・唐、モンゴル人の元、女真族の清。勿論漢字は使わないし、現代知られている中国人とはまったく別人種。同時期にジューンガル帝国(清より巨大だった)等、支配者が複数いることもあったのか。現中国が清の支配地を引き継いでいるなら、清同様チベット・モンゴル・ウイグルにも漢字を強制しなくてもいいのに。チャイナドレスは、女真族しか着られなかった等の小咄も随所にあって、面白く読めた。2022/05/22

Teo

7
確か以前「皇帝たちの中国」と言うのを買って読んだ記憶があった。しかしそれとは別物の様だと言う事でこちらを買ってみた。中を見て分かった。「皇帝たちの中国」の著者の岡田英弘氏の妻の宮脇淳子氏がもっと噛み砕いた内容にして書いたものがこの「皇帝たちの中国史」なのだそうだ。そう書かれているだけあって、内容的には高校生でもっと中国史をと思っている層に向いているのではなかろうか。曖昧な書き方ではなくて或る意味での決めつけをしているからだ。その一方でこれが全てだと思ってしまうと弊害はあるかと思う。2020/02/18

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