内容説明
国名も違えば、民族も違う―「中国5000年」の歴史など真っ赤な嘘!秦の始皇帝から清朝の皇帝たちまで、それぞれ異なる治乱興亡が繰り返されただけ。中国人も知らない歴史の真実。
目次
第1章 中国(シナ)とは何か―黎明期から秦漢統一帝国(中国人はどこから来たのか―野蛮人が都市に住んで中国人に成り上がった;東夷・西戎・南蛮・北狄は、民族名ではない―生業が違うだけ ほか)
第2章 世界帝国の真実―後漢から唐の衰退まで(ハンパでない人口激減を繰り返すシナの歴史;毛沢東の大躍進で人口の十分の一が死んだが、後漢末の人口は十分の一になった ほか)
第3章 モンゴル帝国の興亡―五代十国から元朝まで(五代十国を経て宋が建国―漢人の王朝だが初代皇帝は北京出身;中華思想は宋から始まった―遼と金を野蛮人として蔑む負け惜しみの思想 ほか)
第4章 秘密結社が建国した明王朝(印象が薄い明朝―明代は研究者の数も少ない;朱元璋は二つの顔を持つ男?!―まるで別人の肖像画 ほか)
第5章 最後はやっぱり異民族の清王朝(清朝は漢人王朝ではない―女真人(のちの満洲人)によるシナ支配
清が勝ったというより明が自滅―明の将軍・呉三桂の裏切り ほか)
著者等紹介
宮脇淳子[ミヤワキジュンコ]
1952年和歌山県生まれ。京都大学文学部卒業、大阪大学大学院博士課程修了。博士(学術)。専攻は東洋史。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員を経て、東京外国語大学、常磐大学、国士舘大学、東京大学などの非常勤講師を歴任。現在、昭和12年学会会長、公益財団法人東洋文庫研究員としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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