内容説明
母さんが病気になったのは、わたしたちが四つ子で、手がかかるせいなの?空想好きな父さんと優しい母さんをもつ、四つ子の一人、ゾフィー。でも、母さんが心を病んでしまい…?小学校高学年~。
著者等紹介
レムケ,マリャレーナ[レムケ,マリャレーナ] [Lembcke,Marjaleena]
1945年2月4日フィンランドのコッコラ生まれ。1967年にドイツに移住し、ミュンスター芸術大学で彫刻を勉強した。最初の本はフィンランド語で執筆したが、現在ではドイツ語で子どもや大人のための本を書き、13か国語に翻訳されている。ドイツのグレーヴェン在住
松永美穂[マツナガミホ]
愛知県生まれ。東京大学文学部卒、同大学院人文科学研究科独語独文学専攻博士課程満期退学。早稲田大学教授。著書に『ドイツ北方紀行』(NTT出版)、訳書にベストセラーになり毎日出版文化賞特別賞を受賞した『朗読者』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほっそ
5
うつ病の母親と四ツ子の物語。専門誌ではないので、病気のことはわからないけど、児童書としてはよいと思いました。 楽しいことと楽しいと思えないという定義でした。2017/11/02
リカステ
4
なかなか良い物語。2015/06/08
7a
3
図書館、児童書の棚から。四つ子のお母さんがうつ病になった。子どもたちは「うつ病」というのは聞いたことがあるけれどどんな症状なのかわからない。ただお母さんの元気がなく寝てばかりで折に触れ泣いている。お父さんは子どもらに話す。世の中の楽しいことには目が行かず悲しいこと辛いことばかり気になってしまい、自分にそれを解決する力がないことを嘆くのがうつ病なのだと。児童書で難しいテーマを扱ったと思うが、よく表現されているなぁと思った。お母さんは完治してはいないだろうが元気を取り戻したようで子どもたちも安心だろう。2017/03/10
こまっちゃん
3
精神疾患への対応は、国によってかなり違うというのがちゃんと分かる内容の本でした。どちらがいいというのではなくて。母親の精神疾患というのは重いテーマですが、児童書として良くまとめられていると思います。2014/02/01
柊
2
次女に借りた本。テーマは重いけど、作者があとがきに書いているように、四つ子という設定でそれぞれの個性が生き生きと描かれていて楽しかった。また国によって教育制度がこんなに違うのか、と興味深かったです。小学四年生で進路を決めなきゃいけないなんて、ドイツってすごい!2015/08/22