内容説明
人はなぜ人を殺すのか?17歳の少年が無防備な老婆を殺害した。彼はなぜ、その被害者を選択したのか?少年犯罪者の鑑定をして25年。多くの凶行の背景には、家族の間に恐るべき秘密が隠されていることを突きとめる。全米屈指の小児精神科医が書き上げた話題のノンフィクション。
目次
傷を負った少年たち
キレる人間・キレない人間
きょうはナイフの日―親友の胸をメッタ刺しした13歳の少女
心の傷・脳の傷―少女リー・アンを診察する
未成年を凶行に駆りたてるものは何か
死刑囚を臨床鑑定する
陽気な死刑囚ラッキー・ラースン
殺人犯口ジャーと3人の兄弟の苦しみ
奇妙な共同体―36歳のマリー・ムーアと14歳の少年の凶行
多重人格障害―マリー・ムーアの場合
苦しむ子どもが生み出す「身代わりの人格」
17歳の少年ジョニーはなぜ無防備な老女を殺したのか
死刑を待つ子どもたち
多重人格障害―ジョニーの場合
19人を処刑した死刑執行官
著者等紹介
ルイス,ドロシー・O.[Lewis,Dorothy Otnow]
精神科医。ニューヨーク生まれ。イエール大学医学部卒。同大学の児童研究センターや、少年裁判所内のクリニックでの活動を経て、現在ニューヨーク・ベルヴュー病院に勤務。少年犯罪者や死刑囚の臨床鑑定を多数おこない、心と脳の両側面から暴力の研究をつづけている。25年におよぶ研究の成果は、米最高裁判所における判決にも影響をあたえている。小児精神科医の夫と二人の子どもとニューヨーク在住
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