出版社内容情報
資産家夫婦殺害の容疑者には鉄壁のアリバイが!? 十津川警部、苦悩の捜査行! 巻末に著作リストを付す。
十津川警部は愕然とした! 読んでいた週刊誌のエッセー中に、殺人事件の容疑者のアリバイを証明する記述があったのだ! その事件の裁判は20日後に迫っていた…。消費者金融の元社長で資産家の秋山夫妻が殺害され、秋山に恨みを抱いていたという漫画家の戸川が逮捕された。だが、エッセーを寄稿した旅行ライターは、事件当日に人気の秩父SLの車中で戸川を見ていたのだ。十津川は極秘の捜査を開始した。鉄壁のアリバイは崩せるのか?
【著者紹介】
1930年東京都生まれ。都立電機工業学校卒業後、人事院に勤務。63年『歪んだ朝』で第2回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。65年『天使の傷痕』で第11回江戸川乱歩賞を受賞。78年にはトラベル・ミステリーブームの先駆けとなる『寝台特急殺人事件』を発表、ベストセラーに。2005年第8回日本ミステリー大賞を受賞。十津川警部シリーズなどトラベルミステリ-から社会派推理まで幅広く活躍、読者の絶大な支持を受け、現在著作は550冊を超える。
内容説明
十津川警部は資産家の秋山博之夫婦を殺害した容疑で、漫画家の戸川雅夫を逮捕する。ところが事件当日、秩父鉄道のSL列車の車中で戸川を目撃したという旅行作家のエッセイを発見。裁判を前に否認を続ける戸川の犯行を裏付けるため、再捜査を開始した十津川がたどり着いた驚愕の真相とは!?