内容説明
網走刑務所を出所した橋本豊は、所内で死亡した宇野晋平の遺品に秘められた謎を解くため、雑誌記者の青木亜木子とともに寝台特急「富士」で宮崎に向かう。列車内で奇怪な事件が次々起こり、橋本と亜木子は遺品をめぐる暗闘に巻き込まれ、窮地に。十津川警部はふたりを救えるか!?巻末企画・特別連載「萩・津和野・山口殺人ライン―高杉晋作の幻想」、スペシャル・インタビュー、都道府県別データ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MASA123
6
発刊は1983年。東京から九州(宮崎)のブルートレイン旅行気分があじわえる愉しい作品。網走刑務所を出所した、元刑事(十津川警部の部下だった)の橋本豊は、刑務所で死んだ知人の遺品を持参し、東京発の寝台特急「富士」で宮崎まで行く。列車内で受け取りにくる男に、品物を渡す手はずになっていた。宮崎へは、橋本に想いをよせる美人雑誌記者が同行する。もちろん遺品の受け渡しは予定通りにはならず、事件に巻き込まれる。・・・国鉄、個室寝台、食堂車、全車喫煙など、なつかしい時代の旅気分にひたった。 2024/04/22
クロッチ
1
長距離寝台列車って旅情をそそられます。懐かしさがこみ上げてくるような作品だった。2019/01/08
にしき
1
十津川警部の暗躍2013/10/02