内容説明
拝金主義、科学万能時代の“光”をみる眼に馴らされた現代人は、繁栄の陰にひそむ“闇”の中の危険を見失いつつある。凶悪犯罪、年少者の非行はなぜ起こるのか。経営者・ビジネスマンを襲うストレスと過労死。今こそ闇の中の真実をみる眼が必要なとき。“人間は親から受けた眼以外に自分の責任において自分の眼をもう一度ひらかなくてはならない。即ち心眼である”。平易な語り口で禅の精神、心眼とは何かを説く。
目次
心眼をひらく
人間にとって聖なるもの
真昼の提灯
極楽と地獄
人間の尊さ
仏に嫌われて
人間一生の課題
善と悪
人間らしく生きるために―水と氷
『動物農場』を読んで考える
禅の精神