内容説明
ハロウィーン(万聖節前夜)には、カボチャ提灯を飾り、思い思いの扮装をした子供たちが街を練り歩く。「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ」年に1度の楽しい一夜。だが、闇のかなたには、ひょっとして恐ろしいものが待ち構えているかもしれない。用心しろ!愉快なお祭りの中にも“戦慄”が息づき、悪鬼がきみを底知れぬ世界へ誘い込もうとしている…。R・ブロック他、全13篇オリジナルホラー短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
15
オール・ハロウズ・イブ(万聖節前夜)、略してハロウィーンがテーマのホラー短編集。夏にハロウィーンか…と思っていたが、最近涼しいのでお話の中と遠くない気候のもとで読めた。執筆者のひとりアラン・ライアンが、他12人の新人から大家までのホラー作家に新作を依頼して編まれたというオリジナル・アンソロジー。スティーブ・レイズニック・テムの「トリックスター」が最も気になった作品だった。死んだはずの弟を、兄がハロウィーンの夜に見かけることよりも、殺人と見紛うほど度を越したいたずらばかりしていた生前の弟の奇人ぶりの方が恐く2020/07/30
Kouro-hou
12
「恐怖のハロウィーン」姉妹篇のハロウィン限定ホラーアンソロジー。「恐怖…」がアシモフ編でホラー専門外のSF作家多め編成で、ハロウィンって楽しそうだな、楽しい思い出だったんだろうな、というのが伝わってくるのに対して、こちらはモダンホラー専門作家の新作書き下ろしという編成。「ハロウィンにイイ話ダナーとか舐めてんのか!Trick or Treat!お菓子くれなきゃ殺す!お菓子くれても殺す!ハロウィンは地獄だぜー!!」とハロウィンって嫌なモノなんだな、やな思い出だったんだろうな。というのが伝わってきます。ええ。2014/10/20