感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりー
5
古本市でみつけたブラッドベリの短編集。どれも名編。「地球のはぐれ者」「輝くフェニックス」は特に好き。レイ・ブラッドベリという作家が、自分の中の大切な一人になった。それを決定付けてくれた一冊。自分は自分のままでいたいという意思が、無限の想像と郷愁によって描かれている。この世界観がとても好き。こう書くと元も子もないけれど、訳者あとがきで解説されていることが、ブラッドベリを好きな理由の全て。2017/07/16
えふのらん
2
40年代に発表されたブラッドベリの初期作品を集めた短編集。まだ雑誌への売込み段階だったこともあってか、一発ネタ仕掛けの作品が多い。火星年代記や黒いカーニバルのように形容詞の洪水マジックは使われていないため、いつものブラッドベリを期待すると落胆するかもしれない。ただ、状況設定はいかにもブラッドベリらしいので、若き日の彼を追うつもりなら手にとるべき。2016/07/29
あんのん
0
少し冷戦期のプロパガンダのような小品もあった。時代ならでは2011/05/05
三井エム@神林長平フルコンプ中
0
ブラッドベリのSFの中でも特に叙情的な一冊だと思いました(あくまでSF作品比ですが)。全てが火星にまつわる短編ではないけど、火星の登場しないものは2~3編のみ。しかも登場する「火星」は全てみんな別の「火星」!ブラッドベリの火星好きがよくうかがえます(笑)2009/05/19