感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wang
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もしルマンでニッサンの車が優勝するとしたらどういう車なのか。車好きの著者が理想のレースカーを考え優勝するまでの過程を描く。24時間耐久のルマンでは速いだけでは勝てない。パワーと安定性さらにそれに乗るレーサーの能力も。最高の技術を持ったエンジン・シャーシを完璧に整備し徹底的な準備とレーサーの能力気力、そして最後には運も。何から何まで準備してレースに臨む気持ちが最後に一気に集中する。一時の思いつきや精神論だけのスポ根ドラマとは一線を画す傑作。2014/06/30
からしれんこん
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架空のマシンR384がルマンを制する。 もちろんベースになってるのはR383までのシリーズ。 サルトのユーノディアを驀進するのは読んでて迫力があるし、そもそも車好きのポイントをうまく突いてくれるから飽きることはない。ただ今作に関しては人物の描写が弱く、展開も早かったように思える。全てが上手くいくわけではないが、レース恐怖症なんか1日で回復するはずないし、24時間のレースと残りページのギャップがあまりにもありすぎた。あと50ページ分ぐらいは欲しかったところやな。2011/02/27