内容説明
鮟鱇に似た醜怪な相貌に太鼓腹―大兵産業会長の大場を、秘書の石谷は日記で秘かに“大深海動物”と呼ぶ。一方、“小深海動物”とはケーブル省局長の池野。大場はケーブル省の仕事にありつくため、石谷の姪で歌手志望の根々子を使い、池野の余技である作詞作曲の成功を謀る。不思議な躰を持つ根々子と利権をめぐって、深海動物と芸能プロ社長らが繰り展げる妖しい饗宴…。幻想的な香り漂う官能ミステリー。
感想・レビュー
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大深海怪物は絶倫男、小深海動物は不能の覗き趣味。そこに男性器をあわせもったアイドルの登場で、愛憎陰謀うずまく酒池肉林が繰り広げられる。ピラニアに喰われてみたり、ワカメ酒が十数回登場したり、とにかくなんでもあり。三分の二過ぎたあたりから展開が非常に駆け足だったけど、もうそんなのどうでもいいや。（ローウェル嬢）2010/09/21
