内容説明
本書では、まず総論を示し、その後、15人の実践者に発達段階に応じた「いじめ指導」の指導事例とその原則について紹介した。
目次
いじめ指導の3段階―父性型教師・母性型教師比較を通して
意図的ではないいじめの構図から―友達との関わりに課題のある子たちの事例
「いじめ指導」の時機を考える―始業式の演出と語りで指導する
低学年児童へのいじめ指導―いじめられる児童の行動に注目して
女子生徒のいじめにどう対応するか―自分の姿をメタ認知させる手立て
いじめのない学級を授業でつくる
「いじめ問題」に負けない学級づくり―教師の覚悟
低学年のいじめ指導―トラブルの初期対応はケンカ両成敗で
子どもたちとのつながりでいじめを防ぐ―生徒に語り続ける教師の哲学
部活動におけるいじめ対応〔ほか〕
著者等紹介
堀裕嗣[ホリヒロツグ]
1966年北海道湧別町生。北海道教育大学札幌校・岩見沢校修士課程国語教育専修修了。1991年札幌市中学校教員として採用。学生時代、森田茂之に師事し文学教育に傾倒。1991年「実践研究水輪」入会。1992年「研究集団ことのは」設立。現在、「研究集団ことのは」代表、「教師力BRUSH‐UPセミナー」代表、「実践研究水輪」研究担当を務める傍ら、「日本文学協会」「全国大学国語教育学会」「日本言語技術教育学会」などにも所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Eiichi
1
今年60冊目。予防と治療。父性と母性。全体把握、指導、フォロー。時機と第一印象。メタ認知となりたい自分。全員参加の授業といじめを題材にした道徳授業。学級づくりと教師の語り。いじめが起こりやすい局面で見守ることと声をかけること。健全な上下関係、ルール作り。スピード対応。学級の空氣を変える。いじめが起こらないシステムづくり。…いろいろな指導の視点がある。子どもの心を読んでいく。これをいかにしていくか。2015/04/08
Takanobu Y
0
「人と行動をわけて指導する。」「将来自分の子どもに思い出話として話すことができるかどうか、それがやっていいことと悪いことを判断すり基準です。「厳しいけど親しみをもたれる教師を目指す。」など、心に残った。2017/09/30
Mina*
0
様々な先生のいじめ指導の仕方が書かれていて参考になった。いろんな人の意見がいっぺんに知れるし,具体的な指導法が書かれていて良かった。2017/06/28
mori
0
予防と治療があると思う。初期対応の大切さ、チーム対応の必要性を感じる。2014/02/24