出版社内容情報
時はあたかも安保激突の六〇年、どうにもウダツのあがらない男が三人、一年後の再会を期して出世戦争に挑む。狐狸庵には珍らしいペーソスある社会派ユーモア長篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐久間
2
3人の行方が段々スピードを上げて終わりに向かっていく。 街の風景が自然と目に浮かぶ表現力が素敵。 自分の心に嘘をつかなければならない時があるのかも。2012/04/28
Lisa Tada
1
45年の時を経ての再読。人生で初めて読んだ「大人の小説」。この本がきっかけで漫画や児童書以外にも、大人の本(ポルノも含め)を乱読するようになった。60年代安保とは、70年代安保とは何だったのか、幼心に抱いた世の中や大人社会に対する疑問や不信感を理解するのには、「大人の本」そして「昔の古本」を読まなければならないと痛感した小学4年生だった。ませていたというより、苦しんでいた子供だった。45年前に読んだ時は、ずっしり腹に重たい感想を抱いたが、再読の感想は、青春のみずみずしさと軽やかさ!に眩暈がしそうでした。2024/03/18
A
0
なんて衝撃的な偶然2010/12/24
mirunchan
0
結末はわかっていたけど、少し虚しいな。それでも人生は進んでいくな2020/05/18